西洋哲学塾 塾長の山田です。
日々お会いするリーダーの皆さま、本当に勉強家で忙しい合間を縫って自己研鑽をされている姿には本当に頭が下がります。
ただ、しばしば「うーん、ちょっとちがうんとちゃうかな」と感じる御仁もいらっしゃいます。
一つの類例が、とにかく知識をくっつけようとする人。
こういう方は「本を紹介してください!」と熱心にリクエストをくださります。何か自分に有用な情報を引き出したいというスタンス。
もちろん、いくつかご紹介をしますが「たぶん、あまりピンとこないだろうな」とどこか心の奥で思っている自分がいます。
田中さんが哲学をOSになぞらえてくれていますが「OSをアップデートする」という視点がない人は、その話がの「OS」の話をしているのか、「アプリ」の話をしているのかの区別が出来ません。
なので、いくら「OS」のアップデートに貢献する本を紹介しても、iPhoneの画面にアイコンを並べるみたいに「アプリ」として受け取り、本棚に入れてしまう。
あぁ、まさにそれを「猫に小判」という。
なかなかそれでは前には進めませんし、本当の意味で自己を振り返り、反省することはできません。
結局、知識欲が満たされた快楽にのみ、絡め取られているかたちです。
でも、その人自身にそのことを伝えるのは、本当に難しい。
なぜなら、自分は熱心に勉強していると思っているから。
それを否定するのはなかなかにホネが折れます。
ということで、皆さんもぜひぜひ、自分の身を顧みてくださいね。
あなたは一生懸命でも、周りの人は、あなたのことをそういう人だとみているかもしれませんから。
コメント