こんにちは、西洋哲学塾 塾長の山田です。
こんな肩書きを名乗っている私がいうのも何ですが、残念ながら「哲学」は既に一度死にました。
そういえば、以前「哲学が終わった時代の歩き方」というメールマガジンを書いたことがあったのですが、
正確に言うと、ある転換を期に一旦死んで、現在は再構成しているところ、ということになります。
その方向性は、哲学は「真理を追究するもの」から「世界の分析の手法」へと変質し、
そして、世の中の様々な議論の「基礎工事」を担当し、世界に新たな地図を創造するための方法論へと転換してきています。
この大転換/ギャップを認識しない限り、私たちは真に哲学を学び、活かすことはできません。
世の中、「教養」とか「哲学」とか言う言葉で十把一絡げで語れていますが、この部分の転換については、驚くほど語られていないようです。
(理由は、おそらく、売れないからなんでしょうけど。。。)
「真理を学ぼう」「本質を学ぼう」という態度では、現代の哲学が意味するところを真に掴むことは出来ません。
私たちは、何かの「答え」を求めて哲学を学ぶ。
でも、現代哲学は「答え」は与えてくれません。
与えてくれるのは考え方の道筋であり方法論。
どちらに価値を置くかで、その人の影響力は大きく変わります。
欧米の哲学者達がなぜ社会の第一線で活躍し、社会的な価値観が形成されるまさにその議論に影響力を与えていけるのか?
それは、純粋な「哲学」は一旦死んだ、ということを深く理解し、現代哲学的な態度で社会と関わっているからです。
このメカニズム、「力学」が理解出来ると、その人の影響力は大きく増していきます。
ということで、西洋哲学塾、9月以降の講義は、まさにこの核心の部分にはいっていきます。
8月後半に改めてご案内のセミナーを開催いたしますので、どうぞご期待下さいませ。
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