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「死にたくなる」から始まる物語

こんにちは。西洋哲学塾塾長の山田です。

今日は一つご感想を紹介したいと思います。

西洋哲学塾第1回講義を受けて、Y.Nさんからの感想です。

タイトルからしてなかなか読み応えがありますね。

それでは、どうぞ。


【「死にたくなる」から始まる物語】

これまで、時間・お金・力を注ぎ、何かを始めよう、何かを学ぼうという時

①不安感がありつつも、このままじゃ嫌だ。現状から脱したい

②理由なく強烈に惹かれる。なぜか、そこに大きな可能性や希望を感じる

③気になる・・けど、疑う・・だけど、やっぱり気になる・・試しにやってみよう

大体、この3つのパターンだったように思います。

今回、西洋哲学塾の説明会を兼ねたフロントセミナーを受講する前は、上記の②に近い状態でした。・・・・が、

実際、受講した直後。

思わず口をついて出たのは「死にたくなる」

“絶望・・だけど、その向こう側に一筋の希望の光・・”なんてものも全くありませんでした。

自分が発した言葉に、自分が衝撃を受けるという状態。

そして、次に脳裏に浮かんだのが「これは、、不都合だ」です。

自己概念が大きく覆されることへの恐怖心、不都合さ。

その一方で、想定外の自分に起きた反応への好奇心。

しかし、恐怖心のほうが大きく、この好奇心を打ち消そう・・いや、打ち負かそうと、「哲学塾に入らない方がいい。なぜならば~」・・と、書き出し、一旦は“哲学塾に入らないという結論”に納得しました。

にも関わらず・・申込期日最終日。

強烈に「本当に、これでいいのか?」という思いに駆られ参りました。

“あぁ・・もう、こんな自分がめんどくさい・・”
“けど、しゃぁない・・とほほ・・”

そんな諦める、観念する・・に近い状態で、申込期限ギリギリまで、「哲学塾に入らない方がいい理由」を「本当に?」といちいち書き出すという。。

で、結果、申し込むことに。

最終的な決め手は、コーチとして活動する自分にとって、ここまでのプロセスで起こった自分の状態を見逃せなかったこと、でした。

第一回講義を受けて、今、自分が哲学塾に入る前に起きていたことを振り返ってみると、「これは、過去の哲学者でいうところのこれに近いのか?」という考えが浮かんできました。

もしかすると、最初に考えた「哲学塾に入らない方がいい理由」を書き出していたときは帰納法的に、考えていたのかな・・とか。

一度「哲学塾に入らない」と決めたことに対し、「ほんとにぃ~?」と考えていった流れは、弁証法的にアンチテーゼってことなのか?・・アウフヘーベンしていったのか??・・とか。

と、書き出している今、自分の過去の経験に照らし合わせて振り返っているあたりは、帰納法なのか??・・むむぅ。。

第一回講義の感想というよりも、その前段階について起きたことになってしまいましたが、この経験は、自分史上かつてない経験のため、感想として残しておきます。

おまけ)第一回講義を受けた後、今この瞬間に起きた変化

早速、ビジネスで活かしてみようと提案書に取り入れてみたところ、先方から「その考えはなかった。早速、導入しよう」とビジネスに活かされました。(コペルニクス転回をやってみた)


ご感想は以上です。

「コーチとして活動する上で、自分に起きたことを見過ごせない」というところは、なかなか素晴らしい視点だなと思いましたのでご紹介させていただきました。

不都合なものに出会ったとき「不都合だ」と感じている自分自身の視界を疑うことは、視座を上げるためにはとても有効なことです。

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この記事を書いた人

クレメンティア代表世話人及び「西洋哲学塾」塾長。

普段は「エグゼクティブコーチ」として、上場企業から気鋭のベンチャー企業までシニアリーダーのリーダーシップ学習を支援。現代哲学に基づくクライアント自身の視座が上がるコーチングが特徴。「東京哲学会議」特別貢献会員。

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