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ミイラ取りとミイラと先生ビジネス

普段「先生」「先生」と呼ばれて、エラそうにリーダーシップについて語っておりますが、私自身、別にリーダーシップがあるわけではありません。

本当にリーダーシップがあるんだったら、役所を辞めるにしても、国会議員を志していると思います。

実際に国政の第一線で大活躍している元同僚もいますし(いつもオレンジのネクタイを締めているので見つけたら応援してあげてください!)、やろうと思えばやれた立場。

でも、だからこそ、リーダーシップについて冷静に分析出来るし、距離を置いて関われるんだろうと思います。

そして、実業の現場でリーダーシップを発揮していらっしゃる方を心からリスペクトしています。


何かを伝えようとしたとき、自分の扱っているコンテンツと自分はしっかりと分離させておくことが大事。

でも、電気工事の配線の知識と違って、人間のアタマの中の配線に関わる作業はなかなかそうはいきません。

人間の心理とか、スピリチュアルもそうですが、そうした「人」や「世界」に関するディープな事がわかると、私たちはなんか賢くなったような気がします。

「世界の真実」を理解して「大いなる力」を得たような気もする。

そしてそれが進むと「こっち側」と「あっち側」に分けて、それを知らない他人を裁き始めます。

「あの人はわかってない」って。

長らくこの業界でやってきて、そんな人を多く見てきました。


もしかしたら、クレメンティアにはそうした関連で先生ビジネスをされていらっしゃる方ももいらっしゃるかもしれませんが、そうしたコンテンツには、語る人自身が引き込まれるような魔力が存在するように思います。

是非、一度ご自身の姿を省みていただきたいと思います。

ある人の「インナーチャイルド」らしきものを発見したときの、獲物を見つけた爬虫類のような、かつての同僚の目が、僕には忘れられません。

「怪物と闘うものは、その際、自分が怪物にならぬよう気をつけるがいい」

哲学者ニーチェの言葉でした。

ちゃんと「人間の目」をしていますか?

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この記事を書いた人

クレメンティア代表世話人及び「西洋哲学塾」塾長。

普段は「エグゼクティブコーチ」として、上場企業から気鋭のベンチャー企業までシニアリーダーのリーダーシップ学習を支援。現代哲学に基づくクライアント自身の視座が上がるコーチングが特徴。「東京哲学会議」特別貢献会員。

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