こんにちは。田中直子です。
哲学を学んでいると、今までの常識がひっくり返ることがよくあります。
コーチングや自己啓発などを学ぶと「自分の中に答えがある」と習いますね。
私自身、コーチングの勉強をしてきたので、アドバイスをするのでなくお客様の中の答えを引き出そうと、一生懸命やってきました。
「あなたのなりたい自分を見つけましょう」
「やりたいことを見つけましょう」
などなど。
ところが、哲学を学び始めて分かったのは「自分の中に答えはない」ということ。
そもそも、自分の中から出てきた答えは、それまでの人生経験のワクの中にしかないですよね。
それまでの人生で「これが正しい」と思い込んできた答えにすぎないわけです。
さらに言うと、生まれ育った環境や教育の中で、正しいと「思い込まされてきた」答えです。
そのような答えが、本当に「その人の答え」と言えるでしょうか?
それまで正しいと思い込まされてきた答えが、本当にその人のためになるでしょうか?
自分の中の答えにこだわることで、その人の人生の可能性をむしろ狭めないでしょうか?
そんな風に考えると、「自分の中に答えがある」が正しいわけではないのです。
(もちろん、自分で考えることを放棄せよという意味ではありません)
自己啓発やコーチングなどで一般的に信じられていることも、哲学を通して見てみると、違った見え方になります。
そして、その見方を通して行うコーチングは、よりお客様の可能性を広げることができるようになります。
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